東洋医学の考え方
東洋医学では、人と自然の密接な関係を大切に考えています。人は自然界の中で生活しており、季節や気温の変化に合わせて、自身の生命のリズムも調節し身体をコントロールしています。
身体には気や血といったエネルギーが流れていてこの気血の調節により身体をコントロールしています。この気血の流れには道があり、それぞれの気血の流れを経絡と呼びます。この経絡の上にツボが並んでいます。どの経絡が疲れているか、弱っているかなどを舌や脈、全身を診て判断します。
ご自身でも身体が張っている、硬い、冷えている、むくんでいる、うっ血している、歪んでいる、凹んでいる、黒ずんでいる…などの身体の反応に気がつく事があると思います。この反応が経絡の流れに滞りや虚弱があると言う事であり、治療ポイント(ツボ)になります。
病気の原因
東洋医学では病気の原因を内因と外因に分けています。下記の内因や外因により身体の状態が乱れ病気になります。どの原因で身体を傷めたか、どの臓器が弱っているかを観察し、症状だけでなく全身を調節、治療するのが鍼灸治療です。
●内因
人が突然強い精神的なショックを受けたり、長期的に一定の精神的ストレスを受けているとその情志が発病の原因になると考えています。七情という「喜・怒・憂・思・悲・恐・驚」といった情緒はぞれぞれの臓腑と密接に関係しており、臓腑を傷め発病原因になると考えています。
| 五臓と七情の関係 | |
|---|---|
| 肝 | 怒りすぎると肝を損傷する |
| 心 | 喜びすぎると心を損傷する |
| 脾 | 思いすぎると脾を損傷する |
| 肺 | 悲しみ憂いすぎると肺を損傷する |
| 腎 | 驚き恐れすぎると腎を損傷する |
自然界には「風・寒・暑・湿・燥・火」という自然界の6種の異なった気候変化を指す「六気」が存在します。これらには万物をはぐくむ力があり人体には無害です。
しかし、これらが過剰になったり不足したりすると人体に害を及ぼし、発病の原因として「六淫」と呼ばれるようになります。「六淫」は「六気」に邪の文字をつけて呼び人体に害がある状態だと考え、これらが五臓を傷つけ、病気を発症する原因になると考えています。
| 季節と六淫の関係 | |
|---|---|
| 春 | 風邪(ふうじゃ)が旺盛・強風 |
| 夏 | 暑邪(しょじゃ)が旺盛・暑さ |
| 長夏 | 湿邪(湿邪)が旺盛・湿気 |
| 秋 | 燥邪(そうじゃ)が旺盛・乾燥 |
| 冬 | 寒邪(かんじゃ)が旺盛・寒さ |
「望聞問切」(ぼうぶんもんせつ)といって、「診る・聞く・問う・触る」という事が東洋医学の治療の柱になります。







